医院名 |
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高橋クリニック |
院長 |
高橋 常浩 |
所在地 |
〒374-0024 群馬県館林市本町2丁目10-3番地 |
診療科目 |
内科・消化器内科・循環器内科・糖尿病内科・漢方内科・肛門科 |
電話番号 |
0276-75-7772 |
肛門疾患の診察方法は、次のように行っていきます。
いつから、どのような症状があるのかが大事です。
✓ 痛みや出血は、いつもあるのか、排便と関係があるのか?
✓ 出血はまっ赤なのか、黒っぽいのか、便に混じっているのか?
✓ 飛び出している場合、指で戻せるのか、戻らないのか?
✓ 周りに硬く腫れているものが触れるか?
などです。
左向きに、自分のおへそを見る感じで、丸くなって横になります。内痔核の脱出、外痔核、肛門周囲膿瘍、皮垂、脱肛などを診断します。
人差し指で肛門内を触診します。内痔核、直腸がん、肛門管がんなどを診断します。
肛門鏡という筒状の器具を入れます。麻酔のゼリーを塗って、痛みが少なくなるように行います。内痔核、痔瘻、直腸がん、肛門管がんなどを診察します。
肛門鏡の観察範囲より、奥から出血が観察されることがあります。その場合は、大腸からの出血が考えられるため、下部消化管内視鏡(大腸内視鏡)をお勧めします。
痔核は、肛門に出来る静脈の“こぶ”です。肛門の内側に出来ると内痔核、外側に出来ると外痔核です。痔核が肛門の外に脱出した状態が脱肛です。
痔核は、二本足で歩く人間特有の病気と言われています。つまり、4本足で歩く、犬や猫は痔になりにくいのです。なぜならば、人間は立ったり座ったりしていると、心臓の位置が肛門より高くなります。犬や猫は、肛門の高さが心臓の高さと同じくらいなので、血液の環流が悪くなりにくいからです。
A1 出血や粘液が肛門から出たり、排便時にトイレット・ペーパーについたりします。出血は真っ赤(鮮血)なのが特徴です。痛みを感じることもあります。外痔核であったり、内痔核が脱肛したりすると、こぶを触れます。
A2 痔核の状況によって、治療方針が変わってきます。
A3 硬い便は、痔核を悪化させるので、排便習慣を整えることが重要です。立ちっぱなしや座りっぱなし、寒さ、ストレス、飲酒も痔を悪化させます。
便秘で硬い便が通ったり、激しい下痢を繰り返したりすると、肛門が裂けて出血します。裂肛は繰り返していると、肛門が狭窄してしまったり、潰瘍が出来てしまったりすることがあります。見張りいぼ、肛門ポリープが出来ることもあります。
A1 普段から便秘症で、便が硬い場合には緩下剤で便を柔らかくします。下痢を繰り返す場合、過敏性腸症候群の可能性もあるので、状態に応じて内服治療を検討します。
A2 食物繊維など便秘症にならないような食事に気をつけましょう。トイレットペーパーで強く拭きすぎないようにしましょう。ウオッシュレットがあれば、温水で洗浄し、トイレットペーパーで水分を拭うのが良いでしょう。
痔ろうは、肛門管の小さい穴(原発口)が入口となり、それが細い管(瘻管)になり、肛門近くの皮膚の出口(二次口)につながります。肛門管からの便汁が流れこむので、途中、感染した“うみ”の塊(肛門周囲膿瘍)を形成します。
A1 肛門周囲膿瘍の症状として、肛門の周りが赤く腫れ、かゆみ、痛くなります。“うみ”が出てくることもあります。感染がひどくなると、発熱することがあります。
A2 肛門周囲膿瘍は抗菌薬投与したり、局所麻酔で切開して膿みを出したりします。痔ろうに対しては、外科的治療が基本で、瘻管を切開して開放したり、切除してくり抜いたりします。
痔核、裂肛、痔ろう、肛門周囲膿瘍の他にも、様々な肛門の病気があります。専門施設での治療が必要な事も多いので、心配な症状がありましたら、ご相談ください。
脱肛した痔や外痔核が小さくなったり、裂肛を繰り返したりすると、たるんだ皮膚を触れることがあります。症状によりますが、治療するならば切除になります。
最も注意しなければならない疾患です。出血や痛みなどで受診されることがあります。
骨盤の筋肉が緩んでくると、直腸が肛門から脱出してきます。粘液や便で下着が汚れたり、擦れて出血したり、痛みが出たりすることがあります。治療には手術が必要となります。