医院名 |
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高橋クリニック |
院長 |
高橋 常浩 |
所在地 |
〒374-0024 群馬県館林市本町2丁目10-3番地 |
診療科目 |
内科・消化器内科・循環器内科・糖尿病内科・漢方内科・肛門科 |
電話番号 |
0276-75-7772 |
血圧は、血液が動脈(どうみゃく)を流れるときに、血管の内側にかかる圧力(あつりょく)のことです。血圧は収縮期血圧と拡張期血圧があります。収縮期血圧は、心臓が収縮して血液全身に送り出すときの血圧で、“上の”血圧です。拡張期血圧は、逆に心臓が拡張したときの血圧で、“下の”血圧になります。血圧は、健康の重要なバロメーターの一つです。血圧測定を習慣的に行い、しっかり血圧管理をしましょう。
ご自宅で血圧を測定する時には、いくつか注意点があります。
血圧計には、手首、上腕で測定するものがあります。どちらでも構いませんが、正確に測定しやすい上腕の血圧計を使いましょう。
A1 血圧は常に変動しています。
一日の中では、早朝の血圧が高くなることが多いです。
また季節では、気温が下がる寒い冬に血圧が高くなる傾向があります。
A3 食塩摂取量が多くなると、血圧が高くなる傾向があります。つまり、食塩の過剰摂取が高血圧症の発症に影響を与えている重要な要因のひとつと考えられます。その他、喫煙、アルコールの過剰摂取、ストレス、肥満、運動や睡眠の不足なども影響を受けると考えられます。
A4 動悸、頭痛、めまい、耳鳴り、肩こり、息切れ、・・・などなど、さまざまな症状が考えられます。しかしながら、これらの症状は高血圧症にだけ出てくる症状ではありません。むしろ、高血圧症は無症状の事の方が多いのです。ですから、日々、血圧を測定することが、大事になってきます。
A5 その圧力によって、血管の壁が厚く、硬くなっていきます。この“動脈硬化”によって、ますます血管の弾力性がなくなり、血管の内腔が狭くなってしまいます。血管の内腔が狭いため、血液が流れる際に圧力がかかり、血圧がさらに高くなる悪循環を引き起こします。結果として、さまざまな合併症が起こる可能性があります。
脳 | 脳梗塞、脳出血 |
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心臓 | 心筋梗塞、狭心症、心肥大 |
腎臓 | 腎不全 |
眼 | 眼底出血 |
高血圧をほうっておくということは、交通ルールでいえば、赤信号を無視するようなものだと思います。例え赤信号を渡っても、全員が交通事故に遭うわけではないかもしれません。高血圧症をほうっておいても、全員が合併症を起こすわけではないでしょう。ただ、危険な状態であると考えられます。交通ルールに則って信号を守るように、“健康ルール”に則って血圧を守りましょう!
A6 まずは、生活習慣を改めることから、始めます。食事は適正な塩分量を守りましょう。運動は散歩、サイクリングなどの有酸素運動をしましょう。息切れするほど激しい運動は必要ありません。じわっと、汗をかく程度が理想です。少しずつでも毎日続けましょう。足腰に不安な方は、プールなどでの水中ウォーキングもお勧めです。喫煙をされている人は、禁煙もがんばりましょう。アルコールは摂取時に、血圧が一過性に低下しますが、長期的には血圧上昇につながります。節酒を心がけましょう。
生活習慣の改善をがんばっても、血圧が下がってこないこともあります。その場合、降圧薬とよばれる高血圧症の内服治療を受けましょう。
A7 主に5種類の降圧薬が、高血圧治療に選択されています。
お薬は決められた用法、用量を守りましょう!
自分の判断で、“増やしたり(1錠なのを2錠飲んでしまうとか)”、“減らしたり(飲むのを止めてしまうとか)”することは絶対にしないでください!
A8 Q2、A2で述べたように、診察室と家庭では、高血圧の基準値が違います。したがって、どこまで下げればいいか、目標とする血圧も違ってきます。
診察室血圧 | 家庭血圧 | |
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74歳以下の人 | 140/90未満 | 135/85未満 |
75歳以上の人 | 150/90未満 | 145/85未満 |
心臓、脳に疾患のある人 | 140/90未満 | 135/85未満 |
糖尿病のある人 | 130/80未満 | 125/75未満 |
腎臓病のある人 | 130/80未満 | 125/85未満 |
血圧を下げる時は、階段を降りる時と一緒です。少しずつ、一段ずつ、ゆっくり下げていくことが大事です。
血糖値は、膵(すい)臓にあるランゲルハンス島のβ細胞で作られるインスリンによって調節されています。糖尿病は、このインスリンの作用不足が原因となって、血糖値が慢性的に高い状態にある疾患です。糖尿病には、1型糖尿病と2型糖尿病があります。
膵(すい)臓のランゲルハンス島のβ細胞が壊れたり、消失したりするため、インスリンが不足することが主な原因となります。
インスリンの分泌量や働きが低下した状態に、過食、運動不足、加齢などが加わって発症します。
2型糖尿病を中心に、お話をしていきます。
A1 血糖値はもちろんですが、HbA1c(ヘモグロビン・エー・ワン・シー)が重要になります。HbA1cは、過去1、2か月の間の平均血糖値を反映している指標になります。正常値の目安は4.6~6.2%です。
その他に、過去2週間の平均血糖値を反映するGA(グリコアルブミン)、糖代謝の変化を反映する1, 5-AG(1, 5-アンヒドログルシトール)などがあります。
また、ブドウ糖を溶かした水を飲み、血糖値とインスリンの値の変化を調べる75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)があります。糖尿病の患者さんでは、ブドウ糖を負荷すると、血糖値がより高くなり、(投与前の血糖値への)戻りが遅くなります。これが、糖尿病に特徴的な、「耐糖能低下」です。
A2 血糖値は食事の内容や、食後何時間で採血をしたかによって変動します。
A3 血糖値が、①空腹時で126mg/dl以上、②随時(食事の時間に関係なく)で200mg/dl以上、③前述のOGTTの2時間値で200mg/dl以上のいずれかに該当し、HbA1cが6.5%以上の場合、糖尿病と診断されます。どちらかだけ該当する場合は1か月後を目安に再検査を行います。
空腹時で110未満、OGTTの2時間値で140mg/dl未満なら正常になります。
糖尿病ほど高くないけれど、正常よりも高い(⇒どちらにも当てはまらない)場合を「境界型糖尿病」、いわゆる糖尿病予備軍といいます。
A4 高血糖によって、口渇、多飲、多尿、体重減少、易疲労感(疲れやすい)などの症状があります。糖尿病が慢性的に継続しているとさまざまな合併症がおき(A5で解説)、視力低下、手足のしびれ、足の壊疽などの症状がみられます。
A5 糖尿病の慢性合併症には次のようなものがあります。
A6 まずは、生活習慣を改めることから始めます。適切な運動療法と食事療法を心がけましょう。
食事療法は、規則正しい、バランスのいい食事を心がけましょう。ゆっくり、よくかんで食べることも大事です。当院では、管理栄養士による食事指導を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
運動療法は、ジョギングや水泳、歩行(散歩)などの有酸素運動が推奨されます。プールを利用できる環境であれば、膝の負担が少ない水中歩行もお勧めです。「きつ過ぎない」適度な負荷で、週3~5日を目標にしましょう。ただし、心臓や肺、腎臓などに疾患がある場合は、主治医に相談して、運動量を決めましょう。
生活習慣の改善をがんばっても、血糖値が下がってこないこともあります。その場合は、内服治療を受けましょう。
A7 経口血糖降下薬は、大きく3種類に分けられます。
お薬は決められた用法、用量を守りましょう!
自分の判断で、“増やしたり(1錠なのに2錠飲んでしまうとか)”、“減らしたり(飲むのを止めてしまうとか)”することは絶対にしないでください!
A8 2型糖尿病では、経口薬で十分な血糖コントロールが得られない場合、病歴が長くインスリン分泌が重度に低下していると考えられた場合などにインスリン注射の導入が必要となります。インスリン製剤は、作用の発現時間や持続時間によって、超速攻型、速攻型、中間型、持続型などに分けられます。
A9 糖尿病のコントロールの目標は以下のようになります。
HbA1c | |
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血糖正常化を目指す際の目標 | 6.0未満 |
合併症予防のための目標 | 7.0未満 |
治療強化が困難な際の目標 | 8.0未満 |
高齢者の場合、身体機能、認知機能が低下している可能性があり、治療には十分に注意する必要があります。治療によって低血糖にならないようしたり、内服や注射がしっかりと出来ているか医師、看護師、家族も含めてサポートしたりしなければなりません。また、副作用も重症化しやすくなります。そのため、日常生活動作の自立度や認知機能に合わせて、目標値を設定します。
A10 体調くずして、食事が十分にとれないときを“シックデイ”といいます。糖尿病治療薬の中止、減量が必要になることがあるので、主治医に相談する必要があります。
脂質は、血液中でアポ蛋白とくっついて、リポ蛋白になります。血液中のリポ蛋白は、カイロミクロン、VLDL、LDL、IDL、HDLがあります。血液検査では、これらのこれらのリポ蛋白中に含まれるコレステロールが測定されます。HDLは余分なコレステロールを回収して動脈硬化を抑制する働きから“善玉コレステロール”、LDLコレステロールは“悪玉コレステロール”と言われています。総コレステロール、LDLコレステロール、HDLコレステロールの他、トリグリセライド(中性脂肪、TG)が測定されます。
以前は、「高脂血症」という診断名が使われていました。しかしながら、低HDLコレステロール血症も含まれるため、現在は「脂質異常症」という診断名が使われています。
A1 空腹時の採血が基準となり、LDLコレステロール(悪玉)が140mg/dlを越えると、高LDLコレステロール血症となります。120mg/dl未満であれば、正常範囲です。トリグリセライド(中性脂肪、TG)は、150mg/dl未満が正常範囲で、150mg/dl以上が高トリグリセライド血症となります。表にまとめると、次の様になります。
LDLコレステロール |
140mg/dl以上 | 高LDLコレステロール血症 |
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120~139mg/dl | 境界域高 LDLコレステロール血症 |
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HDLコレステロール | 40mg/dl未満 | 低HDLコレステロール血症 |
トリグリセライド(TG) | 150mg/dl以上 | 高トリグリセライド血症 |
Non-HDLコレステロール |
170mg/dl以上 | 高non-HDLコレステロール血症 |
150~169mg/dl | 境界域高 non-HDLコレステロール血症 |
A2 食事、運動などの生活習慣の他、遺伝的要因や、併存する疾患によっても脂質異常症になります。遺伝疾患である家族性高コレステロール血症は、冠動脈疾患のリスクが極めて高いので、早い段階での診断と治療が必要になります。甲状腺機能低下症でも、高LDLコレステロール血症が起こります。
A3 自覚症状はほとんどない、と言えます。進行してくると、眼瞼などの皮膚やアキレス腱に黄色腫が出来たりします。
A4 個々の患者さんの状態によって、治療をしなかった場合のリスクが異なってきます。コレステロール値はもちろん、性別、年齢、血圧、喫煙や冠動脈疾患の既往歴、糖尿病、慢性腎臓病、脳梗塞、末梢動脈疾患などの併存疾患の有無から、リスク分類されます。
LDLコレステロール、トリグリセライド、Non-HDLコレステロールが高いほど、そしてHDLコレステロールが低いほど、冠動脈疾患の発症頻度が高くなります。500mg/dl以上の高度なトリグリセライド血症では、急性膵炎のリスクが高まります。
A5 まずは、生活習慣を改めていくことから始めます。食べ過ぎを避け、バランスの良い食事を心掛けましょう。脂肪酸は、動物性脂肪に多く含まれる飽和脂肪酸、オリーブオイルなどに多く含まれる一価不飽和脂肪酸、青魚のイワシやサバなどに多く含まれる多価不飽和脂肪酸に分けられます。飽和脂肪酸を取りすぎると“悪玉コレステロール”が増えます。一方、一価不飽和脂肪酸は改善する方向に進みます。多価不飽和脂肪酸は、改善するだけでなく、血圧を低下させたり、血液をサラサラにしたり(血栓が出来にくくなる)するので、心筋梗塞などの予防につながります。また、マーガリンやショートニングに多く含まれるトランス型の不飽和脂肪酸の取りすぎにも注意しましょう。トランス型脂肪酸は、“善玉コレステロール”を減らし、“悪玉コレステロール”を増やします。
運動は散歩、サイクリングなどの有酸素運動で、息切れするほど激しい運動は必要ありません。じわっと、汗をかく程度が理想です。少しずつでも毎日続けましょう。足腰に不安な方は、プールでの水中ウォーキングもお勧めです。スクワットやウエイトトレーニングなどのレジスタンス運動も効果的ですが、自分自身の体力に応じて行いましょう。
生活習慣の改善をがんばっても、コレステロール値が下がってこないこともあります。その場合は、内服治療を検討します。
A6 病態によって、それぞれの薬を選択し、治療経過によって変更したり、併用したりします。
他、黄色腫の縮小に有効なプロビコール、スタチン等で治療効果が十分得られず、LDLコレステロールが目標値まで下がらない時に選択されるPCSK9阻害薬があります。
脂質異常症の薬剤に限ったことではありませんが、どの薬剤にも副作用の可能性はあります。最も注意しなければならないのが、スタチンやフィブラート系の筋肉障害です。自覚症状では筋肉痛や脱力、血液検査ではクレアチニンキナーゼ(CK)が上昇します。重症化すると横紋筋融解症に至ることがあります。その他にも、肝障害、消化器症状の副作用があります。体調に変化がある場合、内服を中止して、主治医に相談してください。
A7 脂質異常症以外のリスクがどのくらいあるかによって、目標となる値が変わってきます。リスク因子としては、高血圧症、糖尿病があるか、HDLコレステロールが低いか、喫煙をしているか、家族に早発性の心筋梗塞など冠動脈疾患の既往があるか、などです。年齢、性別、血圧によってもリスクが分類され、目標値が決まってきます。
A8 HDLコレステロールが減少する原因として、運動不足、肥満や喫煙などがあります。適度な運動と喫煙をされている方は禁煙を試みましょう。また、トリグリセライド(中性脂肪、TG)が高い場合は、トリグリセライドを改善させることでHDLコレステロール増加が期待出来ます。
食物中のプリン体が代謝されて出来る代謝産物が“尿酸”です。尿酸は、腎臓や腸管に排泄されます。血液中の尿酸値が高くなるのが高尿酸血症で、痛風や尿路結石などの原因となります。高血圧症、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の合併が多いことが分かっています。
A1 外来で、血液検査で調べることが出来ます。日内変動や季節変動、食事内容や飲酒、運動などで変動しています。
A2 尿酸値が、7.0mg/dlを超えると、高尿酸血症です。尿酸が過剰に産生されたり、腎臓からの排泄が低下したりすると、高尿酸血症になります。
A3 遺伝的要因もありますが、プリン体の多い肉類や魚類、飲酒、果糖などの過剰摂取が大きく関わってきます。
A4 次のような疾患になる可能性があります。
A5 まずは、生活習慣を改めることから始めます。適切な運動療法と食事療法を心がけましょう。
食事療法は、高尿酸血症に限らず生活習慣病全般に言えることですが、規則正しい、バランスのいい食事を心がけましょう。プリン体は肉や魚などに多く含まれます。タンパク質は、プリン体が少ない豆腐などの大豆製品でも摂取するように心がけましょう。肉、野菜などは“ゆでたり”、“煮たり”することでプリン体を減らすことが出来ます。ビールに限らず、過剰な飲酒も尿酸値を上昇させるので注意しましょう。尿酸が尿中に溶けるように、十分な水分を摂取することも大切です。当院では、管理栄養士による食事指導を行っておりますので、お気軽にご相談ください。
運動療法は、ジョギングや水泳、歩行(散歩)などの有酸素運動が推奨されます。過激な運動、低酸素下の運動では尿酸産生が増える可能性があります。プールを利用できる環境であれば、膝の負担が少ない水中歩行もお勧めです。「きつ過ぎない」適度な負荷で、週3~5日を目標にしましょう。ただし、心臓や肺、腎臓などに疾患がある場合は、主治医に相談して、運動量を決めましょう。
生活習慣の改善をがんばっても、尿酸値が下がってこないこともあります。その場合は、内服治療を受けましょう。
A6 尿酸降下薬には、2種類に分けられます。
また、急性の痛風関節炎に対しては、NSAID(非ステロイド性抗炎症薬)やステロイド、コルヒチンなどが有効です。
A7 尿酸は体内で作られ、排泄されます。高尿酸血症である7.0mg/dlを超えると、体内にどんどん蓄積されていきます。体内に蓄積しないように、6.0mg/dl以下にすることが目標です。
内臓脂肪が過剰な状態、いわゆる“内臓肥満”は、様々な健康障害を起こし、高血圧、高血糖、脂質異常などを合併し、メタボリックシンドローム(通称メタボ)と呼ばれます。メタボリックシンドロームに当てはまると、心臓病や脳卒中になる危険性が高くなると考えられます。
A1 メタボリックシンドロームの診断基準は次のようになります。
内臓脂肪蓄積 ウエスト周囲長 男性 ≧ 85cm 女性 ≧ 90cm |
上記に加えて、次のうち2項目以上該当
① トリグリセライド(TG、中性脂肪) ≧ 150mg/dl かつ/または HDLコレステロール < 40mg/dl |
② 収縮期血圧 ≧ 130mmHg かつ/または 拡張期血圧 ≧ 85mmHg |
③ 空腹時血糖 ≧ 110mg/dl |
ウエスト周囲長は、“おへそ”の高さで測定します。内臓脂肪蓄積の目安になります。“最近、お腹がポッコリ出てきたなあ”と感じたら、メタボになっている可能性があります。
A2 内臓にたまった余分な脂肪は、血液中に入って高脂血症(脂質異常症)の原因になります。動脈硬化を起こしやすい状態となり、高血圧症のリスクも上がります。そして、心筋梗塞や狭心症の発症率が高くなります。内臓脂肪が増えると、脂質や糖質の代謝で重要な役割をする生理活性物質の分泌障害をおこします。食欲を抑えるレプチン、動脈硬化を予防するアディポネクチン、血圧を上げるアンジオテンシノーゲン、インスリンの働きを邪魔するTNFα、血栓が出来やすくなるPAI-1、血圧を上昇させるアンジオテンシノーゲンなどの分泌異常です。
“内臓脂肪が減る=ウエスト周囲長が減る”、ということで、このような状態が改善され、高血圧、高血糖、高脂質が改善することが期待できます。
A3 健康障害を改善させるために、まずは内臓脂肪を減らすため、生活習慣の改善が大切になります。食事療法、運動療法がとても大事です。食べ過ぎを避け、バランスの良い食事を心掛けましょう。食べ過ぎた余分な栄養が、脂肪に変わっていきます。よく噛んで、ゆっくり、腹八分目が大事です。運動は散歩、サイクリングなどの有酸素運動で、息切れするほど激しい運動は必要ありません。じわっと、汗をかく程度が理想です。少しずつでも毎日続けましょう。足腰に不安な方は、プールなどでの水中ウォーキングもお勧めです。
基準範囲まで改善させることが目標ですが、急激な体重減少を目指さずに、数か月かけてゆっくり近づけていきましょう。
当院では、管理栄養士による食事指導を行っております。あらかじめ、患者さんには、数日間の食事内容を記録して頂きます。普段の食事内容を把握させて頂き、ひとりひとりの病状を考慮した適切な食事メニューを提案いたします。
糖尿病、脂質異常症がある(詳しくはこちら »)、腎臓病、高尿酸血症などの生活習慣病、貧血、胃潰瘍、肝炎・肝硬変、胃がんや大腸癌などの手術後の患者さんを対象として栄養指導を行っております。
予約制になりますので、クリニックにお問い合わせください。
まだ治療は受けられていない(要経過観察と言われている)方もお気軽にご相談ください。実際に食事を作られている、ご家族の方と一緒に受けて頂くことも可能です。