内科・消化器内科・循環器内科
糖尿病内科・漢方内科・肛門科
高橋クリニック
群馬県館林市本町2丁目10-3番地

TEL: 0276-75-7772

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  • 東武線 館林駅より徒歩10分
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医院名
高橋クリニック
院長
高橋 常浩
所在地
〒374-0024
群馬県館林市本町2丁目10-3番地
診療科目
内科・消化器内科・循環器内科・糖尿病内科・漢方内科・肛門科
電話番号
0276-75-7772

肥満症

肥満症

“最近体重が増えたなぁ“、”ズボンのウエストがキツくなったなぁ“

そんな風に感じたことはありませんか?体に脂肪がついて太ってしまった自分に気がついて、健康が心配になりますよね。脂肪には皮下脂肪と内臓脂肪があります。皮下脂肪は体温の維持、エネルギーの貯蔵などの代謝機能の役割があります。一方、内臓脂肪の過剰な蓄積はいろいろな健康障害を引き起こす原因になります。肥満は、健康障害や寿命だけではなく、生活の質(QOL: Quality Of Life)にも悪影響を及ぼすことがあります。脂肪が気になる方は、肥満症の対策に取り組んでみませんか。

Q&A

Q1 肥満と肥満症はちがうの?

A1 BMI*が25以上の状態が肥満です。そのうえで、肥満により起こりやすい健康障害があり、一定の条件を満たす場合に肥満症と定義されます。また、BMI*が35以上の場合は“高度肥満症”となります。なお、一般に「標準体重(適正体重)」はBMIが18.5以上25未満です。健康診断などでウエスト周囲長から内臓脂肪の蓄積が疑われ、腹部CTで内臓脂肪面積が100cm²以上の場合は、内臓脂肪型肥満とされます。健康障害がなくても、BMI 25以上であれば肥満症と診断される場合があります。肥満症は、治療が必要となる慢性疾患です。

肥満症の定義対象となる11種類の健康障害

  1. 耐糖能障害(2型糖尿病、耐糖能異常等)
  2. 脂質異常症
  3. 高血圧症
  4. 高尿酸血症・痛風
  5. 冠動脈疾患
  6. 脳梗塞・一過性脳虚血発作
  7. 非アルコール性脂肪性肝疾患
  8. 月経異常・女性不妊
  9. 閉塞性睡眠時無呼吸症候群・肥満低換気症候群
  10. 運動器疾患
  11. 肥満関連腎臓病
*BMI: Body Mass Indexの略です。体重(kg)÷身長(m)²で算出されます。

Q2 肥満症の原因は?

A2 肥満症の原因は、食べ過ぎや運動不足などの生活習慣だけではありません。発症には、遺伝的な要因も大きく関わることが分かっています。また、行動的要因や環境要因などが複合的に影響し、自己管理だけの問題では決してありません。エネルギーの摂取と消費のバランスが崩れると、脂肪が蓄積される原因になります。

Q3 減量はどのくらいすればいいの?

A3 肥満症の程度、合併する健康障害の状況、年齢などにより、目標となる減量は異なります。一般に、肥満症では現体重の3%以上、高度肥満症(BMI 35以上)では5〜10%を目標とすることがあります。「3%でいいの?」と感じる方もいらっしゃいますが、体重の3%減少により糖代謝などが改善する根拠が報告されています。

Q4 リバウンドしちゃいました、、、

A4 がっかりしたり、自分を責めたりしないでください。減量すると、食欲を調節するホルモンの影響で、満腹感が減ったり空腹感が増えたりすることがあるといわれています。さらに、体重が減ることで日々のエネルギー消費量も減少します。このような要因が重なることで、リバウンドしてしまうことがあります。

Q5 肥満症の治療は?

A5 肥満症治療の基本は食事療法と運動療法になります。

  1. 食事療法
    まず、食事療法は肥満症治療の基本です。目標体重を設定したうえで、20〜25kcal/kg(目標体重)/日以下を目安にします。エネルギーの過剰摂取は肥満の原因になります。糖質を抑え、たんぱく質をしっかり摂ることも大切です。炭水化物(エネルギー比)50〜65%、たんぱく質 13〜20%、脂質 20〜30%を目安とします。また、アルコールの多量摂取も肥満に関連します。

  2. 運動療法
    運動の後に、食欲が増えて食事量が増えることもあるため、食事療法とあわせて行う必要があります。運動だけで大きく減量するにはかなりの運動量が必要で、単独では減量効果が限定的になることがあります。一方で、適切な食事療法と一緒に継続することで、減量後のリバウンド予防や体重維持に役立ちます。運動はウォーキング、サイクリング、水泳、エアロビクスなどの有酸素運動が中心です。心疾患、脳血管疾患、高血圧症などの基礎疾患をお持ちの場合も多いため、無理のない範囲で行い、かかりつけ医と相談しながら運動量・強度を調整しましょう。

  3. 行動療法
    行動療法は、心理的なアプローチによって考え方や行動パターンを見直し、改善を目指す治療です。日々の体重測定や食事内容のメモは、治療を継続するモチベーション維持や意志の再確認につながります。また、食事のリズムとして、早食いを避ける、夜食を控える、朝食を欠かさない(欠食しない)ことも大切です。仕事などでどうしても難しい場合でも、睡眠をしっかり確保することは肥満症予防にも役立ちます。

  4. 薬物療法
    食事、運動療法を行っても十分な効果が得られない場合、次のステップとして薬物療法があります。厚生労働省の最適使用推進ガイドラインの対象医薬品であり、保険診療下で使用できる医療機関の要件や、患者さんの選定基準が定められています。

    例)
    ① 高血圧症、脂質異常症または2型糖尿病のいずれか1つ以上の診断とBMIが27以上であり、2つ以上の肥満に関連する健康障害(A1参照)がある。
    ②BMIが35以上

    肥満症の治療薬としては、小腸から分泌される消化管ホルモンのGLP-1の働きと同様に作用する薬 (受容体作動薬)である、セマグルチド、リラグリチド、デュラグラチドなどがあります。GLP-1だけでなく、GIPにも作用するチルゼパチドもあります。セマグリチドは注射薬と内服薬もありますが、他はいずれも注射薬だけになります。内服のセマグリチドは、一部の海外では肥満症治療に使用されていますが、国内は糖尿病治療薬としての承認になっています。薬の選択は、患者さんの状態により主治医が判断します。

  5. 外科治療
    食事、運動、行動、薬物療法で十分な効果が得られない高度肥満症では、減量手術が適応となることがあります。

Q6 肥満症治療薬って、何で効果あるの?

A6 食事を摂ると消化管からGIP、GLP-1が分泌されます。これらは、胃の働き(胃内容の排出)や、インスリン分泌、食欲・満腹感の調節など、食事や消化にかかわる役割を担っています。またGIPは脂肪組織にも作用し、脂肪の代謝にも関わります。チルゼパチドはGIPとGLP-1受容体の両方に作用し、食欲を抑えたり、脂肪の分解を促したりする働きが期待されます。

Q7 肥満症治療薬の副作用は?

A7 便秘、悪心(吐き気)・嘔吐、下痢などの胃腸症状が副作用として多く報告されています。症状や体質によって出方は異なりますので、服用(使用)開始後は体調の変化を主治医にご相談ください。

“何度も減量に挑戦したけど上手くいかないんだよなぁ”、“分かってはいるけど食べ過ぎちゃうんだよなぁ”、“合併症で倒れてしまわないか心配だなぁ”、そのような悩みを抱えていらっしゃる方は、一度ご相談ください。